はじめまして。sou7といいます。PIXIV DEV MEETUP 2024に招待して頂いたため、参加してきました。今回は気になった発表とその感想を書き残しておきたいと思います。

ピクシブにおける「ビジョン」の取り扱われ方

minamitaryさんの発表です。

社員数の増加などによってメンバーの向きを纏めることが難しくなっていた中で、それをどうやって「ピクシブらしい開発」をメンバー全員が出来るようにしていくのか、という内容の発表でした。この中で、「シェルパガイドブック」という、チームをまとめ上げるための助けとなるテンプレートを作ったことが紹介されました。

この発表の中で、「明文化することは手段でしかなく、メンバー全員が「なんのために作業をしているのか」を考えることが大事」という言葉がありました。明文化して終わりではなく、それを全員の考えにつなげることが大事ということだと受け取りました。

pixivというシステムはどんな形をしているのか。それはなぜか。

namazuさんの発表です。

この発表の中で、pixivのシステム全体の構成に関する説明がありました。その中でも印象に残ったのが、なぜオンプレミスを採用したのかという部分の説明です。pixivでは、サービスの性質上トラフィックあたりの収益性が低く、pixivというサービスを経済的に成り立たせるためにオンプレミスを使うことが必要だということでした。きちんと経済的に評価をして、前向きにオンプレミスを使う選択を選んでいるということが印象に残りました。

pixivに新しく「ホーム」タブを追加している話

rokurokuさんの発表です。

この発表では、単に「ホーム」タブを追加したという話だけではなく、なぜこの機能追加を行おうと考えたのかについて焦点が当てられていました。去年のMEETUPで同じ方が話された発表 プロダクト開発における“難しさ”をモデル化してみよう 「意思決定」と「可観測性」の視点から考える、UGC特有の課題 - ログミーTech について、より具体例(「ホーム」タブの追加)から見た発表になります。

発表の中で、抽象度の高いプロダクトミッションから、具体的な実装までどうやって関係を繋げていくのかということが話されました。プロダクトミッション「創作物の発揮する価値を最大化する」という抽象的な目標から、ビジョナリーシートやインセプションデッキという道具を用いて、プロジェクトを立て実装を書いていくという流れです。この中で、「一番抽象度の高いミッションから、具体的な実装までつなげる」という話があり、最初の発表の「メンバー全員が「なんのために作業をしているのか」を考えることが大事」という話と繋がっているんだと感じました。

KEYNOTE SESSION

KEYNOTE SESSIONでは、ピクシブの様々なチームの方の発表がありました。特に印象に残っているのは、VPoPのnorioさんによる「新しい創作」の可能性の話と、プロダクトオーナーのgeta6さんによるモデレーション体制の変更とインターネットの性質の変化の話です。これらの発表で、ピクシブを取り巻く環境がどんどん変わっていく中で、それに対応して新たな仕組みや技術を作っていく心意気が伝わってきました。

全体を通して

懇親会のライブドローイングすごかったです。

ピクシブのことがより知られる発表ばかりでとても楽しかったです。次回もご縁があれば是非参加したいです!ありがとうございました!