Simutrans-Extendedの機能・datパラメータ紹介 の信号・信号扱所編
[https://soukouki.hatenablog.jp/entry/2022/12/15/030133:embed:cite] の信号・信号扱所編です。
[https://forum.simutrans.com/index.php/topic,14848.0.html] を翻訳・追記しました。
このガイドは、Simutrans-Extendedバージョン12.x以降にのみ適用されます。
Extendedで追加された機能の紹介
片方向信号
信号機は片方向信号となり、逆方向の列車の通過を防ぐことはできなくなりましたが、逆方向の列車が通過する際には無視されます。しかし、運転台信号、移動式閉塞、軌道回路閉塞の動作方法を使用すれば、双方向信号を作ることができます。
(訳者補足:片方向の信号の一方通行にする機能はなくなりました。一方通行標識を忘れるとデッドロックの原因になるので、慣れないうちは意識的に一方通行標識を置くようにしましょう。)
方向予約
(訳者注:このセクションは方向予約に関する解説を独立させたものです。翻訳元の文章では、軌道回路方式の説明の一部に入っていました。)
(訳者補足)Simutrans-Extendedではこれまでの線路の予約に加え、ある1方向に限定された閉塞の予約を行えるようになりました。
- 方向予約は、閉塞予約表示(Pak128.Britain-Exではbキー)で青色で表示されます。
- 方向予約は次の一方通行標識で終了します。
- 方向予約のあるタイルは、同じ方向に進もうとする列車によって(通常の(赤)ブロック予約として)予約されることがあります。
信号扱所
信号機は、以前のバージョンのように、ただ設置するだけでは作れません。信号機を作るには、信号扱所が必要です。信号扱所とは現実世界では信号を制御する建物のことで、新しい技術により、より多くの信号の数や遠隔制御が可能な、より効率的な信号システムを実現することができるようになりました。Simutransでは、信号機は線路の近くに置かれるプレイヤーの建物としてコーディングされています。
信号扱所のリファレンスは建物・停留所編を参照してください。(訳者注:建物・停留所編はまだ翻訳していません。英語版は [http://forum.simutrans.com/index.php?topic=15222.msg150137;topicseen#msg150137] を閲覧してください。)
また、信号と信号扱所を解説する動画(英語)もあります。[https://www.youtube.com/watch?v=2XLi1tNaG28]
信号現示
信号は、進行信号と代替経路を示す振り分け信号(進路表示機付き信号)のほかに、最大5つの画像をもつことができるようになりました。 通常の5つの現示は以下の通りです。
- 停止
- 警戒
- 注意
- 減速
- 進行
他に追加できる表示として、以下のようなものがあります。
- 誘導信号機や、許容信号機など、前方に列車が居ても無閉塞運転ができる進行現示(呼び出し)
- 代替経路(振り分け信号)の進行・注意現示
- 主経路(振り分け信号)の進行・注意現示
- などなど・・・
表示の組み合わせ方の詳細は、この下のdatファイルのリファレンスに記述されています。
許容信号機
許容信号機を許容閉塞モードで動作させることができるようになりました。これは、軌道回路方式、双信閉塞方式、車内信号方式のいずれかを組み合わせるものです。線路の容量を増やすために使われる現実的な信号システムです。ロンドンの地下鉄では今でも使われていると思いますし、いずれにせよ、ごく最近まで使われていました。(訳者注:日本では線路容量を増やすために使われているという話は聞きません。信号機が故障した際に行われますが、衝突事故が発生したため禁止している事業者も存在します。)
許容信号機による閉塞方式では、停止信号で停止させられた列車は、前方の列車を見て停止できるほどゆっくり走れば、信号が危険であっても進むことができます。これは、信号が一方向の枝分かれのない区間を制御している場合にのみ可能です。
現実には、列車をこのように進行させるための「呼び出し」(call on)を示す補助信号アームが存在する場合と存在しない場合があります。has_call_on=1
は、そのようなアスペクトのためのグラフィックの存在を示します。 呼びかけの表示がない許容信号機もあります。この場合、列車が通過するときに警告現示を表示しつづけます。Pak128.Britain-Exには、このような方法で動作する地下の許容信号機があります。
Simutrans-Extendedでは、次の信号までの経路に分岐がない場合のみ、許容信号機が機能します。交差点がある場合、許容信号機は無効になり、通常の停止信号として機能します。Pak128.Britain-Exでは、この呼び出し信号の視認速度が低くなっているので、そのように機能しない場所に設置するのは実に不利なのです。
次の信号までの線路に分岐がないことを条件に、列車が信号で立ち止まると、呼び出しを行い、目視による走行方式で進行できるようになります。これにより、複数の列車が1つの区間に進入することが可能となり、例えば、混雑した貨物ループや低速高密度都市旅客線などで有効です。
振り分け信号は、先に分岐があることが想定されるため、許容信号機にはできません。ただし、将来的には、許容信号機として定義されていない信号機にも、軽機関車の動きや列車の分割・併合に対応するための呼び出し機能を持たせることが計画されています。
振り分け信号
振り分け信号がさらに進化しました。駅の別のプラットフォームへ列車を送る機能の他に、駅の使用中の線路から反対側の端まで、列車を迂回させるための空いている経路を探すこともできるようになりました。この機能は、駅の出口に設置された「振り分け終端」標識と一緒に使用されます。列車が振り分け信号に近づくと、その列車は目的地までの全行程、または「振り分け終端」標識のどちらか先に遭遇したほうの経路が示されます。
また、この信号は、振り分け信号として動作するか、通常の信号として動作するかで、異なるグラフィックスを持つことができるようになりました。
ステーション信号
working_method=time_interval
(時間間隔方式) または working_method=time_interval_with_telegraph
(電信時間間隔方式) と、 is_longblocksignal=1
を持つ信号は、駅タイルに置かれると、ステーション信号として動作します。
駅信号は、5分以内(または、simuconf.tab で時間間隔信号のために指定された他の間隔)に、どのプラットフォームからも同じ方向の列車が発車しなかった場合のみ、進行現示になります。 駅信号の定義は双方向性であり、どちらの方向でも動作するため、すべてのプラットフォームで1つの駅信号だけが必要です。
電信時間間隔方式でのステーション信号はさらに、(以前と同様に)方向予約を行うことができない限り、進行現示になることはありません。
原則的には、通常の時間間隔方式の駅信号は、駅より先のタイルが視認距離の分確保さ れるまでは発車されません。
ステーション信号は、小さな駅や単線の駅に最も適しています。大きな駅では、各ホームに一般的な信号機を設置したほうがよいでしょう。
また、ステーション信号は、駅に向かうための信号ではありません。振り分け信号が必要です。
さらに、駅信号の実現には、以下のパラメータを設定する必要があります。
is_longblocksignal=1
has_selective_choose=1
aspects=3
また、以下のようなグラフィックも必要です(詳細はリファレンスのグラフィックの項を見てください)。
- 停止現示
- 順方向への進行・注意現示
- 逆方向への進行・注意現示
信号・運転方式の紹介
無閉塞運転
列車が発車すると、自動的に最初の運転方法となります。運転手は目で前方を確認し、線路が空いていることを確認します。この方法は、例えば都市部の路面電車に最適で、前方の列車に近づいて運転できます。
- 列車は、視認距離内で停止するよりも速く走ることはできません。
- この作業方法では、列車が動作するために全く信号が必要ありません。
- デッドロックが発生しやすいです。
- 列車が発車するときや、信号のないホームを離れるとき、あるいは
working_method=drive_by_sight
(無閉塞運転) と書かれた標識の前を通るとき、自動的に無閉塞運転になります。
また、無閉塞運転を解説する動画(英語)もあります。[https://youtu.be/gLY-hW377LY]
時間間隔方式
(訳者補足) 時間間隔法は、前方列車との間に十分な間隔を開けることで衝突を回避する運転方法です。この方式では、閉塞を使用せず、信号機をその向きで最後に通過した列車からの経過時間で信号現示が変わります。時間間隔法の信号機の間には、複数の編成が入れます。
(訳者補足) 時間間隔法では線路を予約しないため、単線での運行はできません。単線で運行したい場合は、電信時間間隔法を使用します。
- 信号機はデフォルトで進行現示です。
- 列車が通過すると、信号機は停止現示に変わります。
- 列車が通過してから5分後に注意現示に戻ります。
- 列車が通過してから10分後に信号は進行現示に戻ります。
- 列車は注意現示の信号を、線路速度の半分または信号の視認速度の半分の、どちらか低い方の速度で通過しなくてはなりません。
- 遠方信号は中継器として有効で、停止信号の視認距離を延長する役割を果たします。
- この方式では、列車が前方の列車に追突した場合、両方の列車がしばらく停止した後、無閉塞運転で運転が続けられます。
- 振り分け信号には振り分け機能がありますが、この方式では終着駅でのデッドロックに注意する必要があります。(訳者注:ホームが満線の場合、停止位置を指定しているホームに侵入し、デッドロックを引き起こします。)
電信時間間隔方式
(このセクションの全体はsou7による補足です。翻訳元の文章では省略されていました)
電信時間間隔法は、時間間隔法の動作に電信による経路の予約を追加したものです。列車が信号機を通過する前に、次の信号までの間に列車を妨げるような予約が存在しないことを確かめます。また、列車が信号機を通過すると、次の信号までの間に方向予約を行います。
- 列車が通過する前に、経路が他の列車に予約されていないか確認をします。
- 最後にその方向に列車が通過してから5分間は、その方向への通過はできません(停止現示)。
- 最後にその方向に列車が通過してから5分後から10分後までは、注意現示での通過になります。
- 列車が通過してから10分後以降は、進行現示での通過になります。
- 列車は注意現示の信号を、線路速度の半分または信号の視認速度の半分の、どちらか低い方の速度で通過しなくてはなりません。
- 遠方信号は中継器として有効で、停止信号の視認距離を延長する役割を果たします。
- 列車が通過すると、方向予約を行います。
- 時間間隔法と同じく、振り分け信号にはデッドロックに注意する必要があります。
スタフ閉塞方式
スタフ閉塞とは、線路の全区間を一本の列車しか通れないようにする方式です。スタフ(staff = スタッフ)と言っても、従業員ではなく棒のようなものです。
運転士がスタッフを所持している列車だけが区間に入ることができるという、非常にシンプルなシステムです。したがって、このシステムでは、すべての列車の出入り口は一つでなければならず、そうしないとスタフが間違った場所に置き去りにされてしまうことになります。これは、1つの列車しか走っていない路線全体(非常に基本的な鉄道で、列車の通常の経路ではなく、車庫からの出口に置かれる)か、内部に信号がない単線の行き止まり区間にしか、本当に役に立ちません。
Simutrans-Extendedでは、スタフ棚は1つの区間に1つ以上存在することもできますが、1つとして機能するためには互いにすぐに隣接するタイルに配置する必要があります。
また、列車が戻ってきて再びキャビネットに到達するまで(または現在と同じスケジュールの時点に到達するまで、どちらか早いほう)、列車の全ルートを予約することによって機能します。
タブレット閉塞方式
タブレット閉塞方式は、スタフ閉塞方式よりはるかに高度なシステムで、単線線路の制御にも使用できます。
実際の鉄道では、列車の運転士が区間に入る前に物理的なトークンを持つ必要があります。しかし、このトークンは1つではないため、多くの列車が一方向に次々と区間を通過することができます。トークンは1回に1つしか出せません。これは、区間の両端にある電信機によって確保されます。残りのトークンはタブレット箱にロックされます。これにより、複数の区間と複数の出入口ポイントを持つ単線路線の信号化が可能になります。
Simutrans-Extendedでは、列車は次の信号までしかルートを予約しませんが、次の信号を通過するまではルートを予約解除することはありません。
双信閉塞方式
双信閉塞方式とは、同じ閉塞内に同時に複数の列車が入らないようにする方式です。特に線路が2本以上ある路線で利用されています。
通常は、電話や電信を使って信号所間で連絡を取り合い、信号所にいる人間がすべてをチェックします。場合によっては、電気機械式や電気リレー式など、信号や地点が誤った時刻に移動しないよう、ある程度の保護が施されていることもあります。一般に2現示信号しかないのが特徴ですが、3現示信号も存在し、遠方の現示は次の信号所から制御されるため、「複合信号」(コード:is_presignal=1
and aspects=3
)と呼ばれています。
通常の遠方信号は、同じ信号扱所によって制御されているすべての信号の現示を示します。これは、遠方信号は信号扱所が制御する「最初の」信号の前に置かれるべきことを意味します。もし信号機が制御している信号が危険現示である場合、遠方信号は注意現示になります。すべての信号が正常である場合のみ、遠方信号は正常を示します。
中間信号は、信号扱所を追加することなく、2つの信号場の間の区間を2つに分割することができます。
軌道回路方式
軌道回路閉塞の大きな特徴は、自動信号機であることと、単線の線路で動作することです。線路が自動的に列車を検知し、それをもとに信号が作動します。
信号と信号が交差していないまっすぐな線路では、信号の後ろのブロックに列車がいると、信号は自動的に注意現示に戻ります。次のブロックに列車がいなければ、信号は進行現示になります。ただし、国によっては、列車が接近するまで信号機は進行現示ではなく停止現示になることもあります (normal_danger=1
と併用)。線路回路閉塞の分岐点にある信号は半自動で、他の信号へのルートが予約されるまで停止現示のままとなります。
遠方信号は常に次の信号の状態を表すようになり、これまでの双信閉塞信号のように、すべての停止信号が同じ信号扱所で制御されるわけではありません。つまり、先のブロックが空いているかどうかだけでなく、その次のブロック(あるいは3つ目、4つ目のブロック)が空いているかどうかを1つの信号で表示する、複数の進行現示(多灯式の信号機による現示)が利用できるようになりました。
- 列車が双方向信号を含む区間を予約するとき、方向予約を行います。
- 軌道回路閉塞方式の双方向線(単線など)は、双方向信号を使う必要があります。
is_presignal=1
が定義されている場合、aspects=2
しか持つことができません。
車内信号方式
運転台信号は、軌道回路閉塞多灯式信号と全く同じように扱われますが、視認距離は無制限です。
ERTMS方式の信号でグラフィックに信号現示が見えない場合は、必要以上に先に予約するのを防ぐため、現示の種類を2にしておくことをお勧めします。(訳者注:ERTMSは、欧州鉄道交通管理システムの略で、ヨーロッパ全体で共通に使用できる信号保安システムです。)
移動閉塞方式
- datファイルの
max_distance_to_signalbox
パラメータは、信号自体の間隔の最大値として使用されます(信号機の範囲は通常通り動作します)。 - 信号と信号の間にこの最大距離以上のスペースがある場合、列車はその距離の終了した地点から無閉塞運転に戻ります。
- 振り分け信号は、双信閉塞方式/軌道回路方式と同様に、閉塞全体が空いていないと列車を通過させません。
- 終着駅でのデッドロックを防ぐために、上記のような振り分け信号の動作が必要です。移動閉塞信号を使用する場合は、必ず終着駅の手前で振り分け信号を使用してください。
datパラメータの紹介
信号機向けのdatパラメータ
全般
obj=roadsign
name=
copyright=
waytype=track
intro_year=
intro_month=
retire_year=
retire_month=
cost=
maintenance
この信号が1ヶ月にかかるシムクレジットの1/100の量。
signal_upgrade_cost
このシグナルにアップグレードするために必要なシムクレジットの1/100の量。指定しない場合のデフォルトは購入金額全額。
upgrade_group
本信号と同じアップグレードグループに属する別の信号は、以下の条件で自動的に本信号にアップグレードされます。
- 他の信号が廃止されている。
- この信号が建設可能であり、廃止されていない。
- 基盤となる線路が更新または交換されていること。
予測できない結果を避けるために、同じ信号グループ内の信号は機能的に同一であることを確認し、同様に、予測できない結果を避けるために、すべてのアップグレードグループ内の1つの信号だけが同時に最新であることを確認するように、十分に注意してください。
upgrade_group=4
working_method
この信号が使用する保安方法です。指定しない場合のデフォルトは軌道回路方式(track_circuit_block
)です。無閉塞運転(drive_by_sight
)を使用すると、この信号は通常の意味での信号ではなく、信号の終了標識になります (それ以降は無閉塞運転方式で列車が運転されます)。
working_method=drive_by_sight (無閉塞運転)
working_method=time_interval (時間間隔方式)
working_method=time_interval_with_telegraph (電信時間間隔方式)
working_method=one_train_staff (スタフ閉塞方式)
working_method=token_block (タブレット閉塞方式)
working_method=absolute_block (双信閉塞方式)
working_method=track_circuit_block (軌道回路方式・デフォルト)
working_method=cab_signalling (車内信号方式)
working_method=moving_block (移動閉塞方式)
is_signal
これが正常な信号であるかどうか。Standardと同様、is_presignal=1
が定義されるのと同時に、is_signal=1
を定義してはいけません。例外は複合信号の場合です(下記参照)。
is_signal=1
is_presignal
この信号は遠方信号または中継信号です(working methodに依存)。この信号が2つ以上の現示を持ち、working_method=absolute_block
(双信閉塞方式) を使っている場合、複合信号として扱われます (つまり、遠方信号と停止信号の両方を同時に持つ信号です)。停止信号の部分は常に動作しますが、遠方信号の部分は列車のルート上の次の信号扱所が範囲内にある場合のみ動作します。信号が working_method=track_circuit_block
(軌道回路方式) の場合、is_presignal=1
は aspects=2
の時のみ対応しています。
is_longblocksignal
このパラメータを持つ信号は、単一方向の信号であるにもかかわらず、両向きの軌道回路閉塞信号であったかのように方向予約を作成しようとします。
現在、このパラメータは電信時間間隔方式と、方向予約を提供する他の作業方法にのみ使用することができます。
このパラメータを電信無しの時間間隔方式と一緒に使用すると、この信号は「ステーション信号」になります。
is_longblocksignal=1
aspects
信号が持つ現示の種類 (デフォルトは遠方・中継信号を除く全ての信号で2、最大現示数は5)。
aspects=4
max_speed
列車がこの信号に安全に接近できる最高速度をkm/hで指定します。ある速度以上で信号が読みにくくなることをシミュレートするために使用します(指定しない場合のデフォルトは160)。
free_route
この信号は、振り分け信号です。
free_route=1
has_selective_choose
この信号が振り分け信号として動作しているとき、または通常信号として動作しているときに、特別なグラフィックスが提供されるかどうか。
has_selective_choose=1
permissive
この信号が 停止現示の場合、列車は無閉塞運転でこの信号の先に進むことができます。
has_call_on=1
と一緒に使うことで、信号の先に列車が進んだときに特定のグラフィックを表示することができます。
permissive=1
has_call_on
信号が特定の「呼び出し」グラフィックが定義されているかどうか。
has_call_on=1
max_distance_to_signalbox
この信号を設置できる、信号所からの最大距離 (メートル)。ただし、working_method=moving_block
(移動閉塞方式) の信号では、この項目で移動閉塞信号/ビーコン間の最大距離を指定します ( これ以上の距離があると、その距離を過ぎると列車は無閉塞運転に戻ります)。0 を指定すると、信号扱所までの距離が無限大になります。
signal_groups
これらの番号のいずれかが信号扱所のsignal_groups
のカンマ区切りリストで指定された番号と一致する場合、この信号はその信号扱所から作成できます。0(デフォルト)または1(既知のバグ)の場合、この信号機は信号扱所なしで構築できることを意味します。したがって、使用可能な最小値は2です。
signal_groups=2,5,17,24
allow_underground
この信号が地下、地上、またはその両方に建設される可能性があるかどうか。0は、地上にのみ建設可能であることを意味します。1は、地下にのみ建設可能であることを意味します。2は、地下と地上のどちらにも建設可能であることを意味します。デフォルトは2です。
intermediate_block
working_method=absolute_block
(双信閉塞方式) とともに、この信号は「中間閉塞」信号であり、信号扱所および既存の信号機を交換せずに、半自動信号を使って2つの信号扱所の間の双信閉塞区間に追加の閉塞区間を挿入できます。
intermediate_block=1
normal_danger
この信号は、列車が通過した後、進行現示にリセットされません。working_method=track_circuit_block
(軌道回路方式) または working_method=cab_signalling
(車内信号方式) と組み合わせて、デフォルトで信号が注意現示でなければならない国をシミュレートするために使用されます。
normal_danger=1
double_block
working_method=absolute_block
(双信閉塞方式), working_method=track_circuit_block
(軌道回路方式), working_method=cab_signal
(車内信号方式) でのみ使用できます。
この信号は Simutrans Standard の「プレシグナル」の機能に似ています。次の信号も進行現示の場合に限り、この信号も進行現示になります。これは、保安方法を変更したときに、新しい保安方法の信号がある場所とは別の位置で列車を停車させたい場合に特に便利です。
single_way
一方通行標識になります。
single_way=1
is_private
この標識の先の線路は、限られた会社にしか利用できなくなります。
is_private=1
end_of_choose
振り分け信号は、この信号までの駅を通過する経路を見つけることができます。
end_of_choose=1
グラフィック
上記のどのパラメータを含むかによって、グラフィックパラメータの順序が異なります。
Image[0]
から順に、各現示数(2-5)において、各方向4種類の画像を以下の順番で定義します。代替経路は(代替)、主経路は(主)と省略しています。
- 通常の信号
- 2現示: 停止、進行
- 3現示: 停止、進行、注意
- 4現示: 停止、進行、注意、警戒
- 5現示: 停止、進行、注意、警戒、減速
has_selective_choose=1
が定義されている信号- 2現示: 停止、進行(代替)、進行(主)
- 3現示: 停止、進行(代替)、注意(代替)、進行(主)、注意(主)
- 4現示: 停止、進行(代替)、注意(代替)、警戒(代替)、進行(主)、注意(主)、警戒(主)
- 5現示: 停止、進行(代替)、注意(代替)、警戒(代替)、減速(代替)、進行(主)、注意(主)、警戒(主)、減速(主)
has_call_on=1
が定義されている信号- 2現示: 停止、進行、呼び出し
- 3現示: 停止、進行、注意、呼び出し
- 4現示: 停止、進行、注意、警戒、呼び出し
- 5現示: 停止、進行、注意、警戒、減速、呼び出し
is_presignal=1
、aspects=2
の信号- 2現示: 注意、進行
- ステーション信号は、これらのグラフィックス定義が必要になります
- 3現示: 停止、進行(逆方向)、注意(逆方向)、進行(順方向)、注意(順方向)
- (訳者注:inverseを逆方向、obverseを順方向と訳したんですが、この向きで合ってるかちょっと自信ないです。)
(訳者補足:日本では警戒・注意・減速現示の信号を通ると、それぞれの速度まで減速するという仕組みです。しかしSimutrans-Extendedでは、時間間隔方式・電信時間間隔方式を除いて、予約できる距離に応じた速度への減速が行われます。)
Pak128.Britain-Exでの例:4現示色灯式赤色振り分け信号
# 停止
Image[0]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-danger.1.2,42,-2
Image[1]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-danger.1.0,-37,12
Image[2]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-danger.1.1,-7,-18
Image[3]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-danger.1.3,10,27
# 進行(代替経路)
Image[4]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-clear.1.2,42,-2
Image[5]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-clear.1.0,-37,12
Image[6]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-clear.1.1,-7,-18
Image[7]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-clear.1.3,10,27
# 注意(代替)
Image[8]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-caution.1.2,42,-2
Image[9]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-caution.1.0,-37,12
Image[10]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-caution.1.1,-7,-18
Image[11]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-caution.1.3,10,27
# 警戒(代替経路)
Image[12]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-preliminary-caution.1.2,42,-2
Image[13]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-preliminary-caution.1.0,-37,12
Image[14]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-preliminary-caution.1.1,-7,-18
Image[15]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-preliminary-caution.1.3,10,27
# 進行(主経路)
Image[16]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-clear-main.1.2,42,-2
Image[17]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-clear-main.1.0,-37,12
Image[18]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-clear-main.1.1,-7,-18
Image[19]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-clear-main.1.3,10,27
# 注意(主経路)
Image[20]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-caution-main.1.2,42,-2
Image[21]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-caution-main.1.0,-37,12
Image[22]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-caution-main.1.1,-7,-18
Image[23]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-caution-main.1.3,10,27
# 警戒(主経路)
Image[24]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-preliminary-caution-main.1.2,42,-2
Image[25]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-preliminary-caution-main.1.0,-37,12
Image[26]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-preliminary-caution-main.1.1,-7,-18
Image[27]=images/signal-1-aspect-led-square-route-indicator-preliminary-caution-main.1.3,10,27
Icon=> images/signal-icons.6.8
Cursor=images/signal-icons.6.9
信号扱所向けのdatパラメータ
信号ボックスは建物として扱われ、通常の建物パラメータが適用されます。
(訳者注:建物・停留所編はまだ翻訳していません。 [http://forum.simutrans.com/index.php?topic=15222.msg150137#msg150137] を参照してください。)
全般
obj=building
type=signalbox
name=
copyright=
intro_year=
intro_month=
retire_year=
retire_month=
level=
cost=
maintenance=
population_and_visitor_demand_capacity=
employment_capacity=
mail_demand=
allow_underground
この建物が地下、地上、またはその両方のいずれに建設されるかを指定します。0は地下にのみ建設可能であることを意味します。1は、地下にのみ建設可能であることを意味します。2は、地下と地上のどちらにも建設可能であることを意味します。デフォルトは2です。
allow_underground=0 (地上のみ)
allow_underground=1 (地下のみ)
allow_underground=2 (地上にも地下にも)
signal_groups
信号と同様:上記参照
signal_groups=16,24
radius
この信号機に接続された信号を配置できる最大距離(メートル)。
capacity
この信号機に接続可能な信号の最大数
To be updated…(訳者注:2022年12月27日現在での翻訳元の更新日時は、2017年6月11日でした。)